日本株と米国株のどっちに投資すべき?割安なのは?特徴や判断ポイントを徹底比較

近年は投資に関心を持つ人が増えていますが、「日本株と米国株、どっちに投資すべきか?」という疑問を持つ人が多くなっています。

日本株と米国株にはそれぞれ魅力があり、どっちが良いかとは一概には言い切れないため、それぞれの特徴を理解して自分の考えに合ったほうを選ぶことが大切です。

この記事では、日本株と米国株の特徴を比較し、あなたに合った投資先の選び方をわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

・目次


日本株と米国株のどっちがいい?理解しておきたい基礎知識

投資をはじめるにあたり、日本株と米国株のどっちに投資すべきか、ということは多くの投資家が悩むポイントです。

まずは、日本株・米国株の基本的な特徴や違いについて確認していきましょう。

日本と米国の上場市場の違い

日本株式市場は主に3つ、米国市場は主に2つの市場があり、特徴は以下のとおりです。

 

日本株式市場

米国株式市場

代表的な市場

東証プライム市場(1,624社)
スタンダード市場(1,571社)
グロース市場(610社)

NYSE(ニューヨーク証券取引所)
(約2,223社)
NASDAQ(ナスダック)
(約3,767社)

通貨

日本円建て

米ドル建て

投資家比率

個人投資家が多い

機関投資家が多い

                 (日本取引所グループ 上場会社数・上場株式数より)

日本の株式市場は、企業規模や成長性に合わせて「東証プライム」「スタンダード」「グロース」の3つの市場に分けられています。

一方、米国はNYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQ(ナスダック)の2つが主な市場です。特にNASDAQ(ナスダック)は、テクノロジー関連の企業が多いことで知られています。

日本と米国の市場規模の違い

米国市場は日本市場と比べると時価総額の規模が大きく、おおよその時価総額は以下のとおりです。

市場の種類

時価総額(2025年6月)

日本株式市場

約705兆円

米国株式市場

約7,500兆円

                               (2025年6月時点)

このように、米国市場は、日本に比べて非常に規模が大きいことがわかります。

米国株式市場は世界で最も規模が大きく、また、情報開示の透明性が高く機関投資家比率が高いことから、世界中から投資資金が集まる傾向があります。

為替リスクの有無

米国株への投資では、「為替リスク」は避けられない重要な要素です。

米国株は米ドル建てで取引されるため、円高・円安という為替の変動で、米国株の円ベースの価格が変わります。

以下のように、米国株を買うときは円高が有利ですが、売却するときは円安が有利です。

 

有利な為替状況

米国株を買うとき

円高が有利(安く買える)

米国株を売るとき

円安が有利(高く売れる)

円安が進むとターンが増えるため、今後円安の流れが続くと考える場合は、米国株に投資するのもひとつの選択肢です。

一方で、日本株の場合は円で取引されるため、為替の影響を気にせず安心して投資できることがメリットといえます。


日本株と米国株のどっちに投資すべき?特徴を徹底比較

日本株と米国株のどっちに投資するかを考える際は、それぞれの特徴を比較してメリット・デメリットを把握し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

日本株と米国株の確認ポイントを以下にまとめましたので、それぞれ詳しくみていきましょう。

 

日本株

米国株

情報収集しやすい

 〇

 △

為替リスクがない

 〇

 ×

株主優待が充実している

 〇

 △

配当利回りが高い             

 〇

 △

企業規模が大きい

 △

 〇

世界の投資マネーが集まりやすい

 △

 〇

過去30年の成長率が高い

 ×

 〇

将来性が高い

 △

 〇

配当の回数が多い

 △

 〇

日本株が米国株より優れているポイント

日本株が、米国株と比較して優れているポイントについて解説します。

情報収集しやすい

日本株投資では、情報収集しやすいことが大きなメリットです。

国内の上場企業は、決算報告やさまざまな情報を日本語で公開しており、投資家はインターネットを通じて簡単に、企業の財務状況や将来の業績見通しなどを把握できます。

また、ニュースやインターネットメディアなどで日々の市場動向や専門家の意見なども簡単に手に入ります。

一方で、米国企業では決算発表やプレスリリース、IR資料は基本的に英語で提供されます。

また、米国株の個別銘柄の分析や細かなニュースは日本で取り上げられない場合も多いため、個人で調べる必要があり、手間もかかります。

近年は翻訳ツールが発達していますが、英語発信の情報をキャッチし、理解するには多くの時間と労力が必要です。

このようなことから、情報収集のしやすさでは日本株が勝っていると言えます。

為替リスクがない

日本株に投資するメリットのひとつは、為替リスクを回避できるという点です。

例えば、米国株に投資して円高になった場合、株価が上昇しているのに円換算では損失が出てしまった、というケースもあります。

しかし、日本株の場合は株価の変動のみを把握すればよく、為替によって価値が変動することはありません。

また、日本株であれば日本円ベースで売買したり、配当金を受け取れたりするため、資産管理がしやすいというメリットもあります。

一方で、日本株は為替の変動によって利益が増えることはありません。

例えば、米国株に投資した場合、円安が進むと以下のように為替の変動だけで利益を得ることが可能です。

 

1ドル140円

1ドル160円

1,000ドルの米国株の円換算価格

14万円

16万円

日本株は、このように為替の変動によって利益を得るチャンスがないことをデメリットと捉える人もいます。

米国株に投資すると、円安・円高を気にしてしまう人も多いかと思いますが、日本株の場合は為替リスクがないため、精神的に安定した状態で投資したいという人には適していると言えます。

株主優待制度が充実している

日本株は、株主優待制度がとても充実していることでも知られています。

企業は自社製品やギフト券、クオカードなどさまざまな株主優待を提供しており、一定数の株を保有していれば、毎年優待を受け取ることが可能です。

一方で、米国株では、日本のような株主優待制度は導入されていません。

米国企業は、投資家への利益還元の手段として、優待制度ではなく配当金や自社株買い(自社株買いをすると株価が上がりやすい)を重視しているからです。

このように、株主優待制度の充実度という観点からみると、日本株が圧倒的に有利であると覚えておきましょう。

配当利回りが高い

日経平均とS&P500、ダウ平均株価の平均利回りの比較は以下のとおりです。

指数の種類

平均利回り

日経平均

約2.2%

ダウ平均株価

約1.5%

S&P500

約1.27%

米国では、配当よりもキャピタルゲイン(株価の値上がり益)を重視する企業が多いため、配当利回り自体は低い傾向があります。

ただし、個別銘柄でみると、米国株も配当利回りが高い銘柄が多くあります。

日本株・米国株において、直近のデータに基づく配当利回りが高い銘柄は、以下のとおりです。

日本郵船

約6.1%

マツダ

約5.8%

JFEホールディングス

約4.7%

シェブロン(エネルギー)

約4.6%

AT&T(通信)

約4.0%

ファイザー(製薬)

約7.4%

米国株に投資し、なおかつ高配当を得たい場合は、投資信託ではなく個別銘柄に投資すると良いでしょう。

米国株が日本株より優れているポイント

米国株が日本株よりも優れているポイントについて解説します。

企業規模が大きい

米国株は、日本株よりも企業規模が大きく、世界に名だたる企業が多いことが特徴です。

米国と日本における時価総額上位5社と時価総額は以下のようになっており、米国は巨大企業が多いことがわかります。

時価総額ランキング

米国上位5位

時価総額(1ドル144円で計算)

1位

マイクロソフト(MSFT)

約511兆円

2位

エヌビディア(NVDA)

約506兆円

3位

アップル(AAPL)

約420兆円

4位

アマゾン・ドット・コム(AMZN)

約328兆円

5位

メタ・プラットフォームズ

約217兆円

                             (2025年6月時点)

一方、日本の時価総額上位5社は、以下のとおりです。

時価総額ランキング

日本市場 上位5位

時価総額

1位

トヨタ自動車(株)

約40兆円

2位

(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ

約23兆円

3位

ソニーグループ(株)

約23兆円

4位

(株)日立製作所

約18兆円

5位

任天堂(株)

約17兆円

                             (2025年6月時点)

このように、個別の企業としてみても、米国の企業は非常に規模が大きいことがわかります。

世界の投資マネーが集まりやすい

近年は、ダウ平均株価・S&P500ともに右肩上がりの成長を続けており、世界的にも投資マネーが集まりやすい状況が続いています。

米国株が投資対象として人気の理由は、以下のとおりです。

●  GoogleやAppleなど世界的な企業に直接投資できる
●  長期的に上昇トレンドが続くと考えられる
●  情報開示が進んでおり透明性が高いため、機関投資家マネーが入りやすい

近年は、世界の株式時価総額の約半分から6割超が米国株となっています。

日本では非常に人気がある投資信託として、「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式・オールカントリー)」があり、このファンドの組み入れ比率(2025年5月30日時点)は以下のようになっています。

オルカンの投資対象国

割合

米国

62.4%

日本

4.9%

英国

3.3%

カナダ

2.8%

フランス

2.5%

ドイツ

2.3%

インド

1.9%

台湾

1.8%

ケイマン諸島

1.8%

    (eMAXIS Slim 全世界株式・オール・カントリー 月次レポートより

このように「世界の株式市場に投資する」という投資信託では、米国株が多く組み入れられることが多いため、結果的に米国株式市場への資金流入も大きくなります。

オルカンなど、米国株に投資する投資信託の特徴についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

「オルカン」VS「S&P500」徹底比較!新NISAで選ぶべきはどっち?

過去30年の成長率が高い

日本株と米国株の将来性を検討する際は、まずは過去のパフォーマンスを分析することが非常に重要です。

過去30年間のダウ平均株価とS&P500、日経平均の推移(それぞれの年の年初始値)は以下のようになっています。

 

ダウ平均株価

S&P500

日経平均株価

1990年

2753.2ドル

353.4ドル

38922円

2000年

11501.8ドル

1469.25ドル

18937.45円

2010年

10430.7ドル

1116.56ドル

10609.34円

2020年

28639ドル

3244.67ドル

23319.76円

2025年

42660.1ドル

5903.26ドル

39954.42円

1990年から2025年までの株価をみると

●  ダウ平均株価は約15.4倍
●  S&P500は約16.7倍
●  日経平均は約1.02倍

となっており、日経平均が30年前とほとんど変わらない状態なのに比べると、ダウ平均株価・S&P500とも突出した成長率となっています。

このように、過去のデータを見ると米国株の成長率が日本株を圧倒的に上回っているという実績があるため、このままの流れを維持できる場合、日本株よりも米国株のほうが有利と考えられます。

将来性が高い

米国株・日本株の将来性を考える際には、マクロ的な要素(GDP成長率や人口増加率など)もひとつの判断材料となります。

日本と米国、そして成長著しいと言われているフィリピンの実質GDP成長率の見通しを比較してみると、以下のようになっています。

実質GDP成長率の見通し

日本

米国

フィリピン

2025年

0.7%

1.6%

5.6%

2026年

0.4%

1.5%

6.0%

                          (OECDの見通しによる) 

人口増加率の見通しは以下のとおりです。

 

日本

米国

フィリピン

2024年

約1.23億人

約3.45億人

約1.15億人

2050年見通し

約1.07億人

約3.81億人

約1.34億人

2060年見通し

約0.97億人

約4.21億人

約1.38億人

このように日本と米国を比べると、実質GDP成長率・人口増加率ともに高く、米国の将来性がより高いと言えます。

また、米国とフィリピンを比較すると、フィリピンの実質GDP成長率がより優れていることがわかります。

長い目で投資をする場合、日本と米国だけでなく、東南アジアに目を向けてみるのもひとつの選択肢といえるでしょう。

ただし、新興国は通貨の価値が不安定であるなど、リスクもあります。

リスクを抑えつつ新興国に投資したい場合は、新しいNISA制度(新NISA)の非課税制度を活用しつつ、その国の指数に連動する「インデックス投資信託」を毎月積み立てるという方法がおすすめです。

新NISAについては、以下の記事も参考にしてください。

NISAとつみたてNISAの違いは何?初心者はどちらを選ぶべきか徹底解説

配当の回数が多い

多くの米国企業は、年4回(四半期ごと)に配当を実施しています。

3か月ごとに配当を受け取れることから、投資家のキャッシュフローが安定するというメリットがあります。

また、配当金を使って再投資するタイミングも増えるため、時間を分散しながら再投資できることもメリットです。

一方、多くの日本企業は年1回から2回(中間・期末)の頻度で実施されています。

配当をこまめに受け取りたい人は、米国株を検討すると良いでしょう。


日本株と米国株における割安・割高とは?判断するポイント

日本株と米国株のどっちに投資するかを考える際に、よく使われるのが「割安・割高」という評価方法です。

これは、「企業の実力や価値に対して、株価が高すぎるか、低すぎるか」を示すもので、投資判断の一つの材料として重要視されます。

日本株は世界的に割安であり、米国株は割高と評されることが多くなっていますが、どのような仕組みで、そのように判断されているのでしょうか。

ここでは、投資における指標のひとつである「割安・割高」について詳しく解説します。

割安・割高とは?

株式投資において、「割安・割高」とは、企業の本来の価値に対して、現在の株価が安すぎるか高すぎるかを表す評価のことをいいます。

例えば、企業の業績が好調で将来の成長を見込めるにも関わらず、株価が低ければ「割安」と評価されます。

一方で、企業の価値に対して株価が高すぎれば「割高」とされます。

企業の価値や将来性、収益性を正しく評価してこそ、株価が割安・割高と評価できますが、その企業の評価方法にはさまざまな視点があります。

主な判断材料として、2つの指標を紹介します。

割安・割高を判断する指標

株式が割安か、割高かを判断する際には、「PER(株価収益率)」と「PBR(株価純資産倍率)」という2つの指標がよく使われます。

PERは、「株価÷1株当たりの利益(EPS)」で計算され、一般的に、PERが高いほど割高・低いほど割安とされます。

PERの目安は15倍とされており、15倍よりも高ければ割高・低ければ割安と判断します。

一方で、PBRは「株価÷1株あたりの純資産(BPS)」で計算され、1倍を下回ると市場から過小評価されている、つまり割安と判断されます。

なぜ米国株は割高でも買われやすいのか

米国株は「PER」や「PBR」の指標でみると、日本株よりも割高な水準で取引されていることが多いものの、多くの投資家に選ばれ、投資されているという現実があります。

その理由としては、以下が考えられます。

●  世界をリードする企業が多く将来の成長も期待できるため、多少高くても投資家が集まりやすい
●  「自社株買いをして株価を上げることで、株主に利益を還元する」という米国企業の姿勢を投資家が評価している
●  1日の売買代金が大きいため、いつでもスムーズに取引できる安心感がある
●  米ドル建て資産として、米国株の人気が高い

これらの複合的な要素が、割高とされる米国株にも引き続き資金が流入している背景となっています。

このような流れは、今後も続くと考えられます。

なぜ日本株は割安でも放置されがちなのか

日本株は世界的にみても割安と評価されることが多いものの、海外投資家から十分な注目を集めていないケースが多くあります。

その理由としては、以下が考えられます。

●  日本企業の成長性が低い
●  株主還元姿勢が米国に比べて低い(内部留保額が多い)
●  経営の透明性が低い
●  海外投資家の資金流入が安定しない

日本は、国全体としても企業としても成長性が低いため、海外投資家から評価されにくいという点があります。

また、内部留保額が多く、将来への投資や株主への還元姿勢が低いこともマイナスに評価されます。

加えて、経営の透明性が低いことや、為替や政策、地政学リスクなどへの懸念から、海外投資家からの安定した資金が流入しづらいという状況もあります。

株価が上昇するためには、日本国内だけでなく、海外投資家から買われることも必要です。

しかし、今のような状況が変化しなかった場合、海外から評価されづらい傾向が今後も継続すると言えるでしょう。


日本株と米国株のどっちに投資する?向いている人・向いていない人

投資を始める際、日本株と米国株のどっちに投資すべきか選ぶかで悩む人も多くいます。

日本株は情報収集がしやすく為替リスクがないのが魅力ですが、成長性は米国株のほうが優れていると考えられます。

また、米国株は世界的な成長企業が多く、長期的な値上がりが期待できるものの、ドル建てのため為替の影響を受けるという特性もあります。

これらの事情を踏まえ、日本株投資に向いている人、米国株投資に向いている人を紹介します。

日本株投資に向いている人

日本株投資に向いている人は、以下のとおりです。

●  日本の経済や企業動向に詳しい人
●  国内ニュースを日常的にチェックしている人
●  株主優待や配当など株式保有によるリターンを重視する人
●  為替リスクに不安がある人

日本株投資では、生活に身近な企業、日頃からよく名前を聞く企業に投資できる安心感が魅力です。

また、日本株には為替リスクがないため、日々変動する為替の動きに不安を覚えてしまうという人にも、日本株投資が適しています。

配当や株主優待をもらいたい人にも日本株は魅力があるといえるでしょう。

米国株投資に向いている人

米国株投資に向いている人は、以下のとおりです。

●  世界的な成長企業に投資したい人
●  為替リスクを受け入れられる人
●  長期で資産形成を考えている人
●  ドル資産を保有して通貨リスクを分散したい人
●  投資リテラシーが高く、英語の情報も収集できる人

米国株投資は、世界的にも有名な成長企業に投資したい人、英語の情報を収集できる人に向いています。

また、米国株投資は為替リスクがあるものの、円安が進むと利益が増えるという魅力があります。為替リスクを逆にリターンに結び付けたいという人にも米国株投資は向いています。

近年は円安が進み、円の価値が下落しました。将来の円の価値に不安を感じる人、ドル建ての資産も保有したいという人にも、米国株投資はおすすめです。

米国株は、歴史的にみると長期に渡って上昇トレンドが続き、大きなリターンが得られたという実績があります。

長期投資でじっくりと資産を増やしたい人にも、米国株投資は良い選択肢であると言えるでしょう。


日本株と米国株で迷う人は分散投資しよう

日本株と米国株のどっちに投資すれば良いか迷ってしまうという人は、両方に分散して投資するのが効果的な方法です。

地域や通貨を分けて投資する「分散投資」を行えば、どちらか一方のパフォーマンスが不調の時でも、資産全体の安定性を保つことができます。

例えば、日本株で配当や株主優待を得つつ、米国株で大きなリターンを狙うといった戦略も可能です。

また、個別株で分散投資するのも良い方法ですが、投資信託やETFを活用することで、手間をかけずに分散投資が実現できます。

迷って行動できないよりも、リスクを抑えた分散投資でまずは一歩を踏み出してみましょう。

株と投資信託の違いについては、以下の記事も参考にしてください。

株式投資と投資信託の違いを徹底比較!初心者はどちらを選ぶべき?


日本株と米国株についてのQ&A

日本株と米国株について、よくある質問を紹介します。

PBR1倍を割れるとなぜ注目されるのですか?

PBRが1倍を下回る企業は、「その企業の資産価値よりも株価が安い」と判断されている状態を意味します。

そのため、「PBR1倍以下」は割安のサインとして注目されやすく、投資の好機と見なされることが多いため、買われやすくなります。

米国株が割高でも人気の理由は何ですか?

米国では世界市場を相手にスケールが大きいビジネスを展開し、毎年着実に売上や利益を伸ばしている企業が多くあります。

現在の株価が割高であっても「将来の成長で取り戻せる」と考える投資家が多いことが、人気の理由のひとつです。

高くても買いたい、と思わせる魅力が米国株にはあると言えるでしょう。


【まとめ】自分の考えに合った投資先を選ぼう

日本株と米国株にはそれぞれ異なる特徴と魅力があります。

どっちに投資するかを決める際は「何を目的として投資をするのか」「自分が許容できるリスクはどれくらいなのか」をしっかり考えて選ぶことが大切です。

どっちに投資するかを決められないという場合は、日本株と米国株を組み合わせた分散投資も効果的な選択肢です。

資産運用を成功させるためにも、自分の考えに合った方法で投資をするようにしましょう。


伊藤久実 

伊藤FP事務所代表。ファイナンシャルプランナー(AFP)兼ライター。
大学卒業後、証券会社・保険コンサルタントを経て事務所代表兼フリーライターとして活動を始める。家計の見直しから税金・保険・資産運用まで、人生の役に立つ記事を幅広く執筆している。