キャリートレードとは?仕組み・やり方・リスクを初心者向けにわかりやすく解説
キャリートレードとは資金調達や運用方法の一種で、金利の低い通貨と金利が高い通貨の利ザヤを稼ぐ方法です。主にヘッジファンドや投資銀行などの大規模機関投資家が行う手法ですが、FXなどで利用している個人投資家もいます。そこでこの記事では、キャリートレードの仕組み、やり方、リスクなどを初心者でも理解しやすいよう、わかりやすく解説していきます。特に「円」はキャリートレードに利用されやすい通貨なので、仕組みをしっかり理解しておきましょう。
・目次
初心者向けに解説!キャリートレードとは?
キャリートレードとはどのような投資手法なのか、まずは基本的な意味をご紹介していきます。
基本的な定義
キャリートレードとは、金利の低い通貨を調達して(借りて)、金利の高い通貨に投資する手法です。通貨の金利差から発生する利ザヤと、為替差益を得られる可能性があります。
※金融用語における「キャリー」とは、資産を保有しているだけで得られるリターンのことを指します。
特に円を調達して、金利が高いほかの通貨に投資することを「円キャリートレード」といいます。円はキャリートレードでよく利用されている通貨です。
金利差を狙う中長期戦略
キャリートレードは為替差益も期待できますが、メインの収益は金利差による利ザヤです。金利差による利ザヤは、為替変動とは直接関係なく発生するため、為替差益と比べると比較的安定した収益源といわれています。特にFXで利用している人が多い手法です。
キャリートレードの場合、短期的な保有だとあまり大きな利益にはなりません。ある程度の期間保有することで、収益は積みあがっていきます。「保有し続ける」ことで収益を得られる戦略のため、中長期的な視点で取り組みましょう。
ただし、キャリートレードは為替の変動によって金利差による収益が帳消しになる可能性があり、注意が必要です。このような注意点やリスクは、後ほど詳しくご紹介していきます。
キャリートレードとFXの違い
キャリートレードは、FXの取引手法だと思っている人もいるかもしれません。確かにFXでよく聞く手法ではありますが、キャリートレードはFXに限った手法ではないため、違いを確認しておきましょう。
FXは取引手段
FXの正式名称は「Foreign Exchange」で、日本語では「外国為替証拠金取引」といいます。証拠金を担保に、外国為替レートの変動を利用した取引手段です。日本円と米ドルといった通貨ペアを売ったり買ったりすることで、為替差益を得られます。FXは証拠金を預けることで、その何倍もの金額を取引できる「レバレッジ取引」が可能です。そのため大きな利益を上げられる可能性がある一方、リスクが大きくなることもあります。
<FXのメリットとデメリット>
メリット |
デメリット |
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|
FXで得られる利益は、為替差益と金利差による利ザヤです。つまりキャリートレードによる金利差を得るには適している取引手段と言えます。
しかし為替差益を得ることを目的として短期売買が多いのも特徴です。キャリートレードの場合は長期保有が好ましいため、FXにおいてはどちらの利益を優先するかで戦略を考えるとよいでしょう。
いずれにせよ、必ずしも利益を得られるわけではなく、リスクがあることは覚えておいてください。
キャリートレードは投資戦略
キャリートレードとは、金利差による利ザヤを得るという投資戦略です。手段としてFXが使われがちですが、金利が異なる通貨における取引全般に活用できます。
たとえば円を借りて(資金調達して)、ドル建ての債券を買ったとしましょう。すると、ドル建て債券で得られる利益から、借りている円の利息を差し引いた金額が利益になります。
金利は為替よりも安定していることが多いため、より安定した収益を見込むことが可能です。レバレッジを効かせると少ない収益で大きな利益を得ることも可能で、機関投資家はこの手法も利用して大きな収益を上げています。
キャリートレードの仕組み
キャリートレードで得る利益の仕組みについて、もう少し詳しく解説していきます。
なぜ利益が出る?金利差の仕組み
たとえば金利が1%の通貨を調達して、その調達したお金で金利4%の通貨を購入したとします。この場合、借りている(調達した)通貨の利息分1%を支払うことになりますが、金利4%の通貨の利子を受け取ることができます。損益を通算すると、差額の3%が利益になります。これが利ザヤです。
実際は売買の手数料などが発生しますが、基本的な仕組みはこのようになります。
スワップポイントとの関係
スワップポイントとは、FX取引における通貨間の金利差をもとに、FX会社が算出する損益のことです。FXでポジションを翌日に持ち越すと発生します。
キャリートレードで受け取れる利益とも解釈できますが、スワップポイントは利益だけでなく損失の場合もあるので注意が必要です。低金利通貨を売って高金利通貨を買った場合は、金利差はプラスとなりますが、高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合はマイナスになります。
スワップポイントがプラスの場合、保有しているだけで毎日利益が発生します。たとえば1万通貨あたりのスワップが100円だった場合、1万通貨を30日保有していると3,000円の利益です。
スワップポイントは、FXサービスを提供している会社によって異なります。FXにおける利益の一つなので、事前に確認しておくとよいでしょう。
為替差益との違い
為替差益とは、為替レートの変動によって得る利益のことです。損失が発生する場合は為替差損となります。
<為替差益の例>ドル円の場合
- 1ドル140円のときに100ドルを購入 → 14,000円支払い
差額の1,000円が為替差益
- 1ドル150円で100ドル売却 → 15,000円受け取り
キャリートレードで通貨の売買を行っているときに、売った通貨(この場合は円)が安くなった場合はスワップポイントによる利益だけでなく、為替差益を得られる可能性があります。
ただし、反対に売った通貨が高くなった場合は損失が発生します。スワップポイントは変わらず発生しますが、為替差損と合わせると利益が減ったりマイナスになったりする可能性があるので注意が必要です。
円とドルの場合はどうなる?具体例で確認
たとえば150万円を1%の金利で借りて、全額を金利5%の米ドルに投資した場合、どのようになるか確認してみましょう。
<例>為替レート:1ドル150円の場合
- 150万円に対して支払う利息:15,000円
- 1万ドルに対して受け取れる利子:500ドル=75,000円
- 金利差による利益:60,000円
※実際には為替変動や手数料などが発生するため、目安として参考にしてみてください。
そのほか、FX取引で「ドル円」のキャリートレードを行った場合はどうなるのか、具体例で説明していきます。
<前提>
- 元本(円):300万円
- 為替レート:150円
- 保持しているドル:2万ドル
- 1万通貨あたりの1日スワップ:100円
保有日数 |
15日間 |
30日間 |
60日間 |
スワップポイント |
3,000円 (100円×2(万通貨)×15日) |
6,000円 (100円×2(万通貨)×30日) |
12,000円 (100円×2(万通貨)×60日) |
このように、スワップは保有している日数に応じて増えていきます。これに為替変動が加わるとどうなるのか確認してみましょう。
<30日間保有している場合>
為替レート |
為替損益 |
スワップ |
合計損益 |
151円(+1円) |
+20,000円 (151円×2万ドル=302万円) |
+6,000円 |
+26,000円 |
150円(±0円) |
±0円 |
+6,000円 |
+6,000円 |
149円(-1円) |
-20,000円 (149円×2万ドル=298万円) |
+6,000円 |
-14,000円 |
為替が円安になると、為替差益とスワップ益が得られます。しかし円高になるとスワップ益があったとしても為替差損が発生するため、合計すると損失になってしまいます。このようにキャリートレードを行う場合は、為替変動にも注意が必要です。
キャリートレードのメリット
キャリートレードのメリットについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
金利差による安定した収益
先ほどの例でご紹介した通り、金利差による利益は為替が変動しても変わりません。為替は日々変動しますが、金利差の変動は為替ほどではありません。また各国の中央銀行の動向はある程度予測も付きやすいです。
株価の値上がり益や為替差益と比べると、比較的安定した収益と言えるでしょう。
長期運用と相性が良い
キャリートレードによる金利差の収益は、期間が長ければ長いほど有利です。当然金利差が縮まれば得られる収益が少なくなりますが、長期的に安定した収益を得られるのはメリットと言えます。
キャリートレードで利益を狙っていく場合は、長期的な戦略を立てるのがおすすめです。
レバレッジ活用の可能性
特にFXを活用してキャリートレードを行う場合、レバレッジを活用できるのもメリットの一つです。元手の資金よりも大きな金額の取引を行なえるため、期待できるスワップポイントも大きくなるでしょう。
高レバレッジはリスクも大きくなるため安易に高く設定するべきではありませんが、大きなリターンを得られる可能性もあります。リスク許容度や証拠金の額と相談しながら、上手に活用するようにしてみてください。
キャリートレードのリスクと注意点
キャリートレードは安定した収益を期待できるメリットがありますが、注意すべき点もあります。
為替変動リスク
キャリートレードの大きなリスクの一つは、為替変動です。先ほどの例でもご紹介した通り、たとえ金利差による収益が安定していても、為替変動によって利益が少なくなったりマイナスになったりします。
為替はさまざまな要因によって変動します。急激な変動によって対処が遅くなると、大きな損失が発生することもあるので、注意が必要です。
特にボラティリティの高い通貨を選んだ場合、為替変動によるリスクはより高くなります。
金利変動リスク
金利が変動するリスクもあります。金利差が縮小すると、得られる利益は少なくなります。あまり急激な変動は起こりにくいとはいえ、動向は確認しておかなければなりません。
金利は各国の経済状況や政治動向などに影響を受けます。取引に使用している通貨の金利は、日ごろから意識しておきましょう。
レバレッジによる損失拡大
レバレッジをかけられることは、大きな利益につながる可能性がありますが、その分リスクも大きくなります。
FXでは、レバレッジを高くすれば少ない証拠金でも取引が可能になるため、本来の資本力以上のポジションを持つことが可能です。予想通りに為替レートが動いて利益が発生する場合は問題ありませんが、反対の動きをすれば大きな損失となり、証拠金がなくなるだけでなく、追証(追加証拠金)が求められるかもしれません。
そのような事態にならないよう、レバレッジは慎重に設定しましょう。許容損失はいくらまでか、証拠金はどれだけ準備するかなど、事前にしっかり考えてみてください。
急激な巻き戻し
キャリートレードは、急激な巻き戻しにも注意が必要です。巻き戻しとは、キャリートレードで行っている取引を解消して、高金利通貨を低金利通貨に買い戻すことです。売られる通貨は下落し、買われる通貨は上昇する傾向にあるため、為替変動につながります。
巻き戻しは、金融政策や市場動向の変化など、金利に影響を及ぼす要因があるときや為替レートが急激に変化したときなどに発生することが多いです。
たとえば円とドルのキャリートレードの場合、円の金利が上がったりドルの金利が下がったりして金利差が縮小すると、巻き戻しが発生することがあります。また急激に円高になると、損失の拡大を防ぐためにポジションの解消に動く傾向が強くなります。
何らかの原因で巻き戻しが加速すると円高が促進し、大きな為替差損を被る可能性が高くなるため、注意しましょう。
過去の事例
過去には何度も巻き戻しによる混乱が発生しています。いくつかご紹介していきます。
●2024年8月 円キャリートレードの巻き戻し
日本銀行の利上げに加え、米国の雇用統計が悪化したことが原因で、円キャリートレードの巻き戻しが起きたと指摘されています。その結果、特に高レバレッジで取引をしていたヘッジファンドなどが大きな損失を被っています。
●2008年 リーマンショック
リーマンショック時には、約5年間でドル円が115円から75円ほどになるなど、急激な円高が進行しました。そのために、多くの投資家が強制ロスカットに追い込まれ、大きな損失が発生しています。
●2011年 東日本大震災
この震災のときは、日本への送金需要が高まると考えた投資家が多く、円買いが促進した結果、大きな巻き戻しが発生しました。このように経済動向だけでなく、さまざまな要因で通貨の需要が変化することで、巻き戻しが発生することがあります。
キャリートレードと円安の関係
特に円は、キャリートレードに利用されやすい通貨です。それはなぜか解説していきます。
なぜ円が売られやすいのか
日本は1990年代のバブル崩壊後から長期に渡り、超低金利政策を続けてきました。その結果、ほかの先進国と比べて金利が著しく低い状態が続いています。日本でも少しずつ金利は上昇していますが、それでもほかの国と比べると低い水準です。
参考までに各国の政策金利をご紹介していきます。
(2026年2月時点の目安)
通貨国 |
政策金利 |
日本 |
0.75% |
米国 |
3.50~3.75% |
ユーロ |
2.00~2.40% |
英国 |
3.75% |
豪州 |
3.85% |
NZ |
2.25% |
カナダ |
2.25% |
トルコ |
37.00% |
ブラジル |
15.00% |
参考:各国政策金利表|マネックス証券
このように、日本の金利はほかの国と比べるととても低いことがわかります。そのため、円はキャリートレードにおいて売る側の通貨として利用されやすいです。
円キャリートレードでは、円を売って外貨を買う取引が増えるため、結果として円安圧力がかかる傾向があります。
円は世界三大通貨の一つ
もうひとつ、円がキャリートレードに利用される理由があります。それは円が世界三大通貨の一つであり、流通量が多いことです。
キャリートレードを円滑に行うには、金利だけでなく通貨の信用度も重要です。いざ取引を行うときに売りにくかったり、通貨の価値が暴落したりすると思うような成果につながりません。
円は外国為替市場で米ドル、ユーロに次いで流通量が多く、また政治的・経済的に安定していると評価されています。金利が低く信用度が高い円は、キャリートレードに適した通貨として広く利用されています。
ただし、日本の金利政策は大きな転換期を迎えており、今後もこのような状況が続くとは限りません。日本の金利が上がれば、金利差による利益が少なくなるため、ほかの通貨を利用したほうが良い場合もあるでしょう。
キャリートレードを行う場合は、各国の金利や情勢などを踏まえ、通貨ペアを選ぶ必要があります。
初心者が気を付けるべきポイント
キャリートレードは安定した収益を得られる可能性があるものの、思いがけない損失を被るかもしれない投資手法です。そのため、特に取引になれていない初心者は何に気を付けるべきか、ポイントを確認しておきましょう。
レバレッジを上げすぎない
キャリートレードを行う場合、特に気を付けたいのは「レバレッジのかけすぎ」です。FXでレバレッジを活用すると、少ない資金で大きな額の取引が可能になります。
たとえば国内のFX口座では、最大25倍までレバレッジが可能なことが多いです(通貨ペアによってはそれよりも低い倍率になることもあり)。海外の口座では最大レバレッジが3000倍というFX会社もあり、少ない資金でも大きな取引ができます。
しかしレバレッジが高すぎると、為替が少し動いただけで大きな利益や損失につながります。損失の場合、強制ロスカットが実行され、証拠金を失う恐れがあるので注意が必要です。
キャリートレードはそもそも中長期的に安定した収益を得られることがメリットの一つなので、あまりレバレッジをかけ過ぎず、適度なポジションを保有するとよいでしょう
金利だけで判断しない|通貨の信頼性を確認する
キャリートレードに利用する通貨は、金利だけではなく通貨の信頼度やボラティリティ(値動き)も確認しなければなりません。
円キャリートレードを行うとして、ペアになる通貨を考えたとき、できるだけ金利が高い方がよいと考えることでしょう。たとえば、先ほど紹介した各国の金利によると「トルコ」の金利は37%です。日本との金利差は、なんと36.25%にもなります。
政策金利の差がそのままスワップポイントになるわけではありませんが、実際にトルコリラと円の通貨ペアはスワップポイントの高さで人気があります。
しかしトルコリラはボラティリティの高い通貨として有名です。すでにご紹介している通り、為替変動はキャリートレードで得る利益に大きな影響があります。たとえ金利差による利益があったとしても、それを帳消しにするほどの為替差損が発生する可能性があるのです。
そのため、キャリートレードの通貨ペアを選ぶときは、金利差だけでなく通貨の信用度やボラティリティなどにも注意を払わなければなりません。特に初心者のうちは、できるだけ安定した通貨を選ぶとよいでしょう。
中央銀行の動向を確認する
キャリートレードは通貨の金利が非常に重要です。金利は各国の中央銀行の動向によって変化するので、注意を払っておきましょう。金利は経済情勢や政治動向などに強く影響を受けるため、このような情報も日ごろから意識してみてください。
たとえばドル円のキャリートレードを行っている場合、米国の金利が下がり、日本の金利が上がるような兆候があれば、注意が必要です。金利差による利益が少なくなり、巻き戻しが起こる可能性があります。対応が遅くなると損失が広がる恐れがあるので、日ごろから動向を把握しておくとよいでしょう。
常に為替レートをチェックする必要はありませんが、ある程度の経済状況は把握しておくことをおすすめします。
キャリートレードに関するよくある質問(FAQ)
最後に、キャリートレードを行ううえでよくある質問をご紹介していきます。
キャリートレードに向いている人と向いていない人の特徴は?
キャリートレードに向いている人と向いていない人の特徴をまとめます。
<向いている人>
- 中長期的にじっくり資産を増やしたい人
- 少額でも安定した収益が欲しい人
<向いていない人>
- 短期的に利益を得たい人
- できるだけ大きい利益を得たい人
- 為替の変動による精神的負担が大きい人
キャリートレードは為替差益も期待できますが、どちらかというと中長期的に金利差をコツコツ受け取る手法です。そのため、短期的に利益を得たい人やできるだけ大きな利益を得たい人にはあまり向いていないかもしれません。
また、ちょっとした為替変動でも不安になる場合、すぐに取引を解消してしまうかもしれません。そうなると中長期的な投資は難しいため、キャリートレードには向いていないと考えられます。
キャリートレードは危険?
「キャリートレードは危険なのではないか」と思う人もいるかもしれません。確かにレバレッジを高く設定して、無理に収益を増やそうとすると、思いがけない損失につながることもあるでしょう。
しかし、安定した運用方法を目指せば、リスクを下げることが可能です。できるだけ安定した通貨ペアを選び、低レバレッジで適切なポジション量を保有していれば、安定した収入を期待できます。
おすすめの通貨ペアは?
キャリートレードで利用する通貨ペアは、金利差があることが条件です。円キャリートレードでよく使われているのは「ドル円」でしょう。
ドルと円、どちらも流通量が多く、比較的安定した通貨であるため、安心して利用できます。金利差によるスワップポイントも安定していますが、今後の動向はわかりません。できるだけ経済情勢をチェックしておきましょう。
リスク許容度によって選ぶべき通貨ペアは異なります。できるだけリスクを下げたいなら「ドル円」、利益を重視するなら「トルコリラ円」など、特徴を確認して選んでみてください。
その際は金利差だけでなく、通貨の信用度やボラティリティもチェックし、リスクに備えましょう。
税金はどうなる?
キャリートレードで利益を得た場合の税金は、運用手段や口座によって異なります。たとえばFXを利用した場合は以下の通りです。
<FXで利益を得た場合の税金>
FXでの利益は、雑所得として申告分離課税の対象となり、所得税と住民税が課されます。税率は利益に対して20.315%です。
- FXでの税金の金額=利益(為替差益+スワップポイント-経費)×20.315%
FXは株式での配当金や投資信託の分配金のように、源泉徴収を選ぶことができないため、原則として20万円以上の利益があった場合は確定申告をしなければなりません。
※給与所得者や年金受給者などの場合
基本的に所得(利益)に応じて税金は発生します。しかし運用方法や口座の違いによってルールは異なるため、事前に必ず確認しましょう。
まとめ
キャリートレードは、低金利の通貨を売って高金利の通貨に投資し、金利差による利ザヤを得る手法です。個人投資家の間では、特にFXでよく利用されています。
円は金利が低く、信用度が比較的高い通貨であるため、キャリートレードでよく利用されており、特にドルとのペアが多いです。
キャリートレードでは為替差益も期待できますが、為替レートによっては損失を被る可能性もあります。急に為替が変動すると、利益が少なくなるどころか、トータルで損失になることもあるため、注意が必要です。
そのほか、レバレッジのかけすぎや選ぶ通貨によって、リスクが高くなることもあるため、事前に仕組みをしっかり理解してから挑戦してみてください。
